2009年3月30日月曜日

リハビリテーションのスピリッツ

 今日は、以前勤めていた病院のスタッフ主催の勉強会へ。学生とセラピストの動作分析の違いについての話がだった。非常に興味深い。セラピストと学生の見ているところはほぼ同じだという事。若干違いはありましたが。意外に意外。全然違うと思ってました。どちらかというとどういう風に見ているのか、思考しているのかというのが問題だった。学生は動作分析の際に経験がないから治療と結び付けられない。だから具体的に思考していく事ができないというような内容だった。確かに。動作分析しなさいという事が酷なのかも。けっこう無茶な事だなと思い、臨床家はこれを知らないと、今までの指導を振り返ってぞっとした。どういうとこを見るかから指導して行かないといけない。そして治療を意識しないといけない。でも経験がない。臨床でどう教えればいいのか。もう少しきめ細かい指導が必要だと思った。そして自分が考えてきた過程を全部言うという事、それができないんだから。できない事をしろというのは無理な話。ばく転ができない人にばく転をしろと言っているようなものだ。できないとなんでできないのか教えてもらえない。それはできないなあと思う。 今度学生さんを担当する時は、工夫しようと思う。
 その他の項目は頚椎症の事とかダンスの話だった。ダンスの話は音の事で研究しようと今は考えているので、知っておかないといけない分野だなと考えながら、聴講。確か日経サイエンスに特集があったような。勉強会は、朝から晩までだったが、全部興味深く、聴講させてもらった。
 その後、飲み会へ参加させてもらい、元同僚たちと治療の事についての話を。自分もできていないので、偉そうな事は言えないが、リハのスピリッツは持って欲しい。自分が治療していくんだ。その人にとっては唯一のセラピストだと。あきらめた時が、治療できなかった事だと思う。どうすれば自由な状態になって再び環境と相互作用できるのかを考えていくべきだと思う。治療をあきらめる事が一番納得できない。治療がうまくいかない事もあるけど逃げないで欲しいと思う。逃げたくなるけど、もがいてい欲しい。後輩達にはそういうメッセージを送りたい。
 自分自身に対してのメッセージでもある。逃げない。向かっていこう。そこに人がいるから。そこに生活があるから。
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2009年3月29日日曜日

疲れ気味

 今日は土曜出勤で、帰宅が7時ぐらいに。この1週間、疲れが溜まっている。精神的な疲れが大きい。先行きが不安です。今年は色々スタートする年で、自分でも今まで以上にアクティブになるつもりです。今までした事がないことをしようとしているので、めちゃくちゃ不安です。自分にできるのかな。そうやって具体的に目標を立てて、1年を過ごす事は初めてのような気がします。今までは遠い未来の事を想像していた。想像というよりも妄想に近い。今回の目標は非常に具体的で、その未来に続く道になりそうな気がする。大学院もそうだが、やっぱり臨床が一番だと思う。臨床家でないといけない。だってすべては臨床のためにやるのだから。
 不安なのはまだ具体的にはじまってないからだろうなあ。始まればそんな事考えられないぐらい忙しくなりそう。でも準備はしておかないと。頑張ろう。
 明日は以前勤めていた病院のスタッフの勉強会に参加させてもらう。臨床に繋がるようにしっかり聴いてこようと思う。
 なんか忙しい。やる事がいっぱいだ。逃げないように立ち向かおう。

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2009年3月25日水曜日

転院の言葉

 今日は、担当していた患者さんが転院していかれた。リハ自体は、おとついに終了していた。昨日私は休みだったので。リハ最終日、患者さんは泣いてくれた。「ありがとう」と。その方は頚椎症で両肩が弛緩した状態で肘がやや屈曲できている状態だった。私は食事の自立を目標に治療させてもらったのだが、目標の達成には至らなかった。全然役に立てなかった。すみませんの気持ちがいっぱいで、目頭が熱くなっていた。
 無力感を感じる。その人の今後の生活はどうなるんだろう。もっと何かできた事はないだろうか。他のセラピストが治療した方が良かったのではないか。治療がうまくいかなかった時はいつもそう思う。特に転院の時はそう思う。私がいる病院は急性期だから転院は多いが・・・そう思う。
 患者さんが言われていた言葉が印象的だった。「なんでここはもうあかんねやろ。ここでいいのに。」医療制度に縛られてしまって、こんな事が起きてしまう。確かに病院が機能的に分けられる事もメリットがあると思う。しかし、こういう気持ちになってしまうのはどうすればいいのだろうか。とてもやりきれない。それと同時に無力感を感じる。
 このような患者さんに私の臨床は支えられていると実感する。私が治療してきた患者さんがみんな完全に良くなって人ばかりではない。今まで治療させてもらった患者さんが今の私の臨床を支えてくれていると思う。そう思うと、真摯に向き合わないといけないと感じる。
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2009年3月23日月曜日

今年度の目標

 とりあえず、学会の抄録一段落しました。これから穴が開くほど見て、直さないと。1週間見続ける。昨日は、考えすぎて寝付きにくかった。抄録の事、大学院の事、患者さんの事。頑張って抄録を書いているのは、何のためなんだろう。それよりも今見ている臨床の事を考えた方が良いのではないか。そういう事を考えていると寝られなくなった。朝起きると意外と眠たくなかった。悩むより実際にやっていく。今年度の目標は、「ごちゃごちゃ言う前にやる。」、「結果を出す。」の2つにしようと思う。頭でっかちではなく、臨床で結果を出して、態度で示していこうと思う。何事もやるかやるまいか悩む前に挑戦していく。うだうだと考えている時間があれば、実行していく。着実に、求められる事、やるべき事をやっていく。あれもこれもやらないといけないんであれば、全部やってしまおう。なかなかうまくはいかないがやってみようと思う。
 今日は、大学院のプレ授業があったので、そそくさと6時に帰宅。インターネットで凄いです。大学院がだんだん迫ってくる。不安と期待がいっぱいです。不安の方が若干多めですが。

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2009年3月22日日曜日

雨の日曜日の出来事

 今日は昼から職場へ。抄録がまだできていません。今月中に出さないと。職場で案を練ってました。家ではなかなか集中できない。弱い。強くならないと。
 抄録の方は、もう結果は出ているが、後はどういう風に相手に伝えるかだ。何を伝えるか。何についてディスカッションできるように提供できるか。どういう風に組み立てるかです。せっかく学会に出すのだから意見を多くもらいたい。臨床の参考にできたらと思う。
 これから一服して抄録を詰めようと思います。今日中には一段落させたい。買った本はあんまり読めてません。特にアナトミートレインは。

 すべては臨床のために頑張ろう。黙って態度で示す事が一番。プロセスは大事ですが、結果を伴うためのプロセスでないと。

2009年3月21日土曜日

別れから出会いへ

 木曜日は送別会でした。3人の退職者が出ます。会のほうは、全然重々しくなく、いつもと同じ感じで、なんか普通の飲み会になってしまった。でもやはり締めの挨拶の時には泣く人がけっこういた。別れは悲しいが、新しい出会いが待っている。出会えば、その人との縁がなくなるわけではない。
 別れは人の繋がりの輪がまた広がる事だ。別れた人はまた新天地で新しい出会いがある。その人と、話す事があれば、人の輪が広がる。そうやって徐々に拡大していく。当人同士にその気があればの話ですが。でも何か同じ匂いのする人間同士が惹かれていく。そして同士から同志へとなる。
 そういうような同志が大勢いる事が人間性を高めてくれるし、セラピストとして育ててくれる。お互いが同じ方向に向かって、同じ熱さで、切磋琢磨するような同志を増やしていきたい。
 だから別れは素晴らしい出会いに繋がっていると期待する。あまり悲しみは出ないし、退職した先生方がこれからどのようなセラピストになるか楽しみだ。理学療法士の世界は狭い世界だし、また、会うでしょう。その時のために自分も変わっておかないと。

2009年3月16日月曜日

外出

 おとつい、昨日、久しぶりに外出。本を購入しました。「アナトミートレイン」と「暴走する脳科学」どちらも楽しみです。片方は身体に関する本、もう片方は脳の本。どちらも大切で診ていかないといけない。
 とりあえず、読みます。来月からは大学院が始まるし、今月は学会の抄録を作成しないといけない。大忙しです。
 発表したり、他の人に自分の考えを外へ出していく事は重要だと思う。結果がでればOKと考える事も多いが、相手に伝えるためには、なぜ良くなったか、どのように仮説を立てたのかを詳細に組み立てる必要がある。普段から臨床で行わないといけないと思うが。そういう思考のトレーニングにうってつけかもしれない。臨床にいるとどうしても患者さんが良くなる、良くならないの結果に目が向いてしまう。確かに良くなる事が一番だけど、その過程が大切。一か八かでやってるわけではない。一人の患者さんを治療しているけれど、その先の患者さんも治療していると思う。それはずっと続いていく。その時にちゃんと考えているか、それはきっと未来の患者さんに繋がっていく。常に未来を意識しないといけないと思う。

2009年3月11日水曜日

学生さんからもらったもの

 学生さんが先週の金曜日に終了。お疲れ様でした。客観的に見ても、よー頑張ったと思います。ほとんど寝てないらしい。家でも病院でも。家で2時間ぐらい、臨床で眠たくてウトウトする姿も見ない。凄過ぎる。私も見習わないといけない。学生さんにはひたむきさをもらった。臨床では学ぶ事に貪欲でないといけないと思った。学んだものは患者さん達に還元できる。もう一度初心に帰らせてもらった。
 私が実習生の時はよく寝たような気がする。レポートもそこそこに臨床で気が張ってヘトヘトになり、夜は起きていられなかったような。学生の時を思い出すと色々なバイザーの先生方にお世話になった。その中でも自分の中で勝手に思っているのだが、師匠が何人かいる。今の自分を形成しているほとんどの部分になっていると思う。あの出会いがなければ、今の自分はいない。違う自分になっていたと思う。そう考えるとすべての出会いが今の自分をつくっていると思う。患者さんもバイザー、先輩、同僚、後輩もすべてだと思う。
 今回の学生さんにとってその中の一人になれたかどうか。彼にも色々な出会いがあるだろうし、それを彼自身が選択していくと思う。そして良いセラピストになってもらえれば、良い間と思う。臨床の中にも教育がある。それは最終的には患者さんが良くなるための一つの手段だと思う。間接的に患者さんを治療する事になる。学生さんを通して、考えを伝える事で間接的に。その一部になれれば良い。臨床の中でも教育、研究はあり、それは1つでも欠ければ、良い臨床を行えないと思う。すべてが治療に繋がる。すべてが患者さんのためにできれば。なかなかうまくいかない。
 人に教えていく、伝えていくという事は難しい。