2011年5月3日火曜日

臨床力と研究力

 かなり久々に書きます。
 この空白の間に色々とあり過ぎて、よく思い出せません。
 あまり長い文章を書く気になれなかったということが一つあると思います。
 そしてスタンスを急激に変えたということもあるのでしょう。
 臨床と研究を両立することの難しさをこの2カ月ぐらいで実感しています。
 自分の問題なのだとは思います。
 キャパオーバーなのか、ただの怠けなのかは、自分でもよく分かりません。
 やはり、臨床にぐっと力を入れようと思うと、研究のことを考える時間は大幅に減ります。
 それに疲労感が強い。
 こういう風に書くと、ただの言い訳の羅列ですね。
 
 一つの物事を二つの視点で見られるようになっていかないといけないことを感じます。
 研究という視点と臨床という視点。
 これが両立していく方法なのかもしれません。
 自分の研究は、基礎系の研究を考えていますので、なかなか臨床とのギャップはあります。
 研究の視点で臨床を見過ぎると偏ってしまうし、臨床の視点で、研究を見るともう少し論点を絞らないといけなくなる。
 この二つをまとめる能力は多少の努力では身に付かないのでしょう。
 目指すはそれができるセラピストになることです。

 とりあえずは、臨床を主体にやるべきことをやっていこうと考えています。
 自分がいるのは臨床ですし、自分の臨床を変えていくことが最重要だと考えます。
 そのエッセンスとして、自分の研究活動を加えていこうと思います。
 ただ、論文化や発表、自分の今持っているアイデアを形にすることは必須です。

 臨床力と研究力は似て非なるものだと最近感じます。
 素晴らしい研究論文を書いている人が、必ずしも素晴らしい臨床を展開しているというわけではありませんし、素晴らしい臨床を展開している人が、必ずしも素晴らしい研究論文が書けるというわけではありません。
 ただ、何が違うのかはっきりは言葉にできる段階ではありません。
 臨床力は、対応する力が必要な気がします。
 患者さんは一人一人違いがあり、それに対して、対応していかないといけない。
 研究は、自分が一つずつ明らかにしていくことに対して、探求し、その筋道を立てていく力が必要な気がします。
 よく考えると、どちらも対応する力、筋道を立てていく力は必要です。
 そう考えると、人に対してなのか、文献に対してなのかの違いなんでしょうか。
 やはり考えてもはっきりとした答えは言葉にできません。
 なんとなく、自分の感覚でしか分かりません。
 誰か答えを持っておられる方に聞いてみたいです。

 はっきりはしていませんが、その似て非なる臨床力と研究力が一つになる時に、また新しい視点が出てくるのだと信じています。

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