2008年9月24日水曜日

セラピストと患者さんの一期一会

 帰り道、自転車でいつもの坂を下っていると、いつもと違う冷たい風が半そでの肌にあたって、冷たい。いつの間にか寒くなったなあと身体で感じる。
 身体は環境の情報をいっつも脳にあげてくれているのがよく分かる。こうやって日々身体の図式はアップデートしていくんだなあと実感する。この状態が突然変わると怖いなあ。自分が自分じゃなくなる。どんな感じなんだろう。昨日までは当たり前だったこんな感覚を失うというのは。想像を絶する。
 セラピストはそんな人に何ができるんだろうか。人が人に関わる事の意味はなんなんだろうか。人は人がいないと新しい事を学べない。一人では学べない。同じものを見て、同じように動いても人それぞれ、違う見方、違うとらえ方をしている。主観が違う。お互いの主観を共有するものが客観になる。客観は一つの法則とでもいったらいいのかな。うまく言えないです。一つの出来事に対して二人が主観を交換し合いながら、一人が法則を教えていく。それが学習過程なのかな。なんか微妙に違うような気がする。
 教えられる方も実は成長している。教えられている人に気付かせてもらっている。だからセラピストも患者さんに育てられている。患者さんを治療しながら。一人一人の患者さんを大切にしたい。セラピストから見れば、多くいる中の一人の患者さんだけど、患者さんからは一人しかいないセラピストだから。
 これも一期一会だなあ。頑張るしかない。一つ一つの出会いを大切にしていこう。

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