2008年12月6日土曜日

心が動く

 今日は学会に行ってきました。学会長の言葉が情動に響く。生物学的な「ヒト」と「人」、リハビリテーションはどちらも考えないといけない。生物学的なヒトに対してばかり見ていると、本質を失ってしまう。本来リハビリテーションは人の行為を回復し、適応できるようにしていくものである。しかし、知らない間に治療の方法や自分の治療に対しての考え方に偏ってしまって、自分の考え方に固執したり柔軟でなくなったりしてしまう。患者さん自身が何を望んでいるのか、何に目的をもっているのか、情動が動かされているのかを考える必要があるし、その上で、患者さんにメリットがあるのか考える必要がある。患者さんやその家族さんが経験したい、させたいと思っていることを踏まえて考えるべきである。しかし、そこにばっかりいってしまうとセラピストの役割がなくなる。だからメリットを考える必要がある。患者さんにとっての。
 というような話でした。凄く心に響く。そのとおりだと思う。少なくともそのような場面に遭遇した事はあるし、いけないと思いながら患者さんの意見を聞かず、自分の考え方を押し通す事もある。相互に作用していきながら、目標を設定し、治療に進まないといけない事をしみじみ感じる。
 難しい・・・でもやろうとしないと、やらないと進まない。自分が進もうとすれば、患者さんも進もうとしてくれる。そこに信頼関係があるのだろう。
 明日も学会です。楽しみです。

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