2008年10月1日水曜日

忙しい思考

 忙しい。他のセラピストが遅めの夏休みをとっていて非常に忙しい。時間が足りない。焦る。焦ると思考が止まってしまう。良い治療が出来ない。もっと時間が欲しいなあ。それにしても一人の持ち患者が多い気がする。私が今勤務している所では、普段そんなに多くなく、ゆっくり診られる。以前勤務していた場所では非常に忙しく、目が回る程だった。

 日本の医療制度はどうなるのだろう。聖域なき、構造改革のしわ寄せがきている。そのためか早期のADL自立、早期歩行の獲得が重視されている。リハビリテーションは医療であり、治療である。治療とは麻痺の回復であり、損傷した機能の再獲得であり、代償動作の獲得ではないと思う。どんな形でもいいから、動けたら良いというものではないと思う。確かに、現在の状況では、以前と同じような状態になるような完全な回復が望めない。ただ、何かが間違っている気がする。昔は6ヶ月経ったら麻痺は回復しないと言われていたが、現在では違う。例え経過が長くとも変化する回復に向かう方もおられる。脳に可塑性があると言われている時代である。こんな時代にプラトーがあるだろうか。
 セラピストは、プラトーと言う前になぜ治らないか考えないといけないと思う。それこそがリハビリテーションであるからだと思う。
 
 プラトーが死語と言われるのはそう遠くない気がする。プラトーと言う言葉は消さなくてはいけない。

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