2009年4月24日金曜日

バイザーと学生さんの関係

 今、私の病院には4月から来ている学生さんがいます。なかなか苦戦している様子。人間関係がうまくいっていないのか、どうやって患者さんを診ていいのかわからない様子です。
 学生さんをもつときは、以前にもブログで書いたと思いますが、環境を作ることが大切だと思います。自由に発言できる事、間違ってもいい事、反論してもいい事、分からない事を聞ける事。そして臨床に興味があり、患者さんに意識を向ける事が一番大切だと思う。みんなこのことは周知であるのになかなか学生さんの目を患者さんに持っていけないのはなぜだろう。バイザーのせい?怖すぎるから?押し付けすぎるから?課題が多いから?それとも学生さんのせい?勉強不足?社会性がないから?
 どっちもだろうし、これでは何にも解決しない。お互いが、歩み寄らないとバイザーはもう少し学生さんがなんでできないか、なんでやってこないかを考えないといけないと思う。そんなの無理とは言わず、1回やってみる。やってみると意外に学生さんは上手くいくことが多いような気がする。だって学生さんだって頑張りたくないわけではない。バイザーの方が年上の事も多いし、臨床経験があるのだからもっと学生さんの事を考えないといけない。ゆとりがあるのはバイザー側。上手くいってないときはなんでか考えるべきだと思う。そして、それは自分がどうすべきかという立場に立って考えないといけない。学生さんのせいにしてはいけない。それは患者さんが良くならないときに疾患のせいにすることに似ていると思う。
 臨床を大切にしているのなら、教育も大切にすべきだと思う。それは似ているからきっと通じるものがあると思うので。
 少し介入させてもらいましたが、バイザーの方が今日は手ごたえを感じていた。良かったと思う。バイザーのテンションがあがってくると自然と学生さんのテンションもあがってくる。逆も一緒。どちらもテンションがあがって、臨床が楽しいと思える実習をして欲しい。そうすると自然に患者さんに目が向いていると思う。共同注意が必要ですね。

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